マイセンとは
マイセンは高級磁器の代名詞と言っても良い程知名度が高いドイツの窯です。
マイセンはその不動の地位を守り続けるために厳格な品質管理をおこなっていて、
優れた品質の作品を一級品として世に送り出しています。
ただ、芸術的、美術的観点から見たマイセンの磁器は、現代物より古い19世紀の物が
圧倒的に優れています。 磁器自体の焼成技術は現代物が優れていますが、
絵付けの技術は古い19世紀の作品に軍配があがります。
特に19世紀においては、厳しい品質管理の為、実に25%の製品が2級品や級外品と
されていました。
アンティーク市場でのマイセン
古いマイセンの磁器を安く手に入れるにはどうしたらいいのでしょうか?
1番は、オークションハウスやインターネットオークションで購入することです。
2番は、アンティークディラー相手の骨董ショー(海外のディーラーから直接買います)です。
3番は、町のアンティークショップになります。
19世紀から1980年ごろまでは、古いマイセン磁器の作品はアメリカに流れてきて、
富裕層が購入しました。その後日本の富裕層が現れて、バブル期には海外旅行をする日本人が、
マイセンの磁器や人形を大量に買いマーケットの価格を吊り上げ、デパートではマイセンの人形を
高値で売っていました。ただ、残念な事に、未熟な英会話力と専門知識の欠如の為、多くの日本人の方が
海外のアンティークディーラーに騙され2級品や級外品を高値で買わされてしまったのです。
19世紀においては実に25%の製品が2級品や級外品とされていましたので
一級品以外の製品を買ってしまう確率が増えてしまいます。
それらの2級品や級外品が、いま各地のオークションやヤフーオークションに多く出品されており、
バブル期には海外で起こった事と同じ事がいま国内で起こっています。中には、売り手にも
専門知識が欠如している為、騙す意志はなく売っているケースもあります。
このようなことは、一般のアンティークショップでは少ないと思いますが、それでも散見されます。
私がこのページを開設したのは
私はヤフーオークションで過去5年の間にマイセンを1000点以上を売ってまいりましたが、
マイセンが売れる様子を見られた売り手の方々が同じようにマイセンを出品されるケースが
大変多くなってまいりました。ただ、残念ながらまだまだ専門知識が未熟な出品者の方が多く、
間違った説明や混乱した情報が飛び交っており、専門的なアンティークディーラーの方々の出品の説明にも
私と同じように歯がゆい思いをしてるのを見かけ、このような思いは私だけではないと感じてしまいました。
また、オークションハウスのカタログなどにも、1級品かどうかの説明や詳細な説明もなく、
購入後悔しい思いをされた方も多いと思います。
なにも知らずに2級品や級外品を高値で落札している方を見るにつけ、マイセンの磁器や人形の購入する際には、
やはりある程度の専門知識を持って自らこのような犠牲者にならないよう自衛する必要があると感じてしまいます。
このホームページではマイセンの磁器と人形を選ぶ上での大切なポイントを幾つかの項目にわけて
少し専門的な説明も加えて説明していきたいと思います。
あくまでも私見ですが、これを機会により多くの方にマイセンの磁器や人形に興味を持っていただき、
オークションを楽しみながら落札した作品をいつまでも愛していただける一助となれば幸いです。