ポイントその1:杓のマークがあるだけではKPMの作品とは言えません。
KPMの作品は裏に杓ののマークがついています。
ただ、杓のマークだけではKPMベルリンの作品とは言えません。
理由は、KPMが白焼き(杓のマークを付けたもの)を他の釜や個人に売り、買った釜や人が絵付けをしたものがKPMとして市場に出回っているからです。
95%以上は、KPMの絵付けではないのでこのような作品は、KPMでないという判断がくだされています。
残り5%弱は、1832年より前の作品では、杓ののマークだけが描かれていますが、作品の数は少なく、杓のマークもやせ細っております。
この時代の作品を目にすることはほとんどありません。
KPMの絵付けに慣れ親しむ前は、杓のマークだけのものは、購入を控えた方が賢明です。
杓のマークのサンプル。
ポイントその2:鳥のマークがあるだけではKPMの作品とは言えません。
KPMの作品は稀ですが裏に鳥ののマークがついています。
この場合も、杓のマークと同じことが言えます。
鳥のマークのサンプル
ポイントその3:球環と杓のマークや鳥のマークがあった場合は、99%KPMの作品。
1832年以降は、KPMが絵付けしたものには、赤い球環がつけられています。
また、球環には緑や青などの色もありますが、これらもKPMの絵付けです。
緑の球環のサンプル
赤い(緑、青)球環があっても偽物がたまに存在します。(修復業者が赤い球環を作為的に後で付け足したのですが)
多くのKPMの作品を見ていただければ(私の出品している作品を見てください)自然と絵付けがKPMかどうかわかってきますので、まず多くの本物を見るようにしてください。
初心者のうちは、まず赤い球環がないKPMの作品には手を出さない事が賢明かと思います。
慣れてくれば、自然と本物が見えてきます。
参考になりましたでしょうか?
ちなみに、次のURLのマークスに行き、ベルリンKPMをクリックしていただければ、マークについての説明があります。
http://www.astona.net/
ポイントその4:一級品である事。
KPMベルリンもマイセンのように、KPMのマークの上または周りに1本の擦り傷がある場合は、2級品になります。
KPMベルリンの2級品のサンプル
ポイントその5:KPMの絵付けである事。
KPM独自の絵付けの特徴をサンプルを見ながら習得してください。
多くの本物を見ればKPMの絵付けが理解でき、贋物も見破れます。
花の絵皿
花のすかし絵皿
花のカップアンドソーサー
花の絵皿
フルーツの絵皿
天使のカップアンドソーサー
人物の絵皿