カップ&ソーサー購入の注意点

カップ&ソーサー購入の注意点

ポイントその1:柄が揃っているか?

花柄の場合、1種類(1つの)花が描かれていると、カップとソーサーの花が同じはずです。2種類以上の花が描かれている場合は、メインの花(一番大きく、中心に描かれています)の色はカップとソーサーでは、一致しているはずです。19世紀や18世紀の古い作品では、一致してない例もあります。古い場合は、古い(アンティーク)という意味での価値がありますので、柄の不揃いはそれほど問題にはなりません。ただ、揃っているにこした事はありません。 また、2つの花が描かれたカップと3つの花が描かれたソーサーの組み合わせもおかしいですね。 マイセンの花は、1つの花から5つの花までありますので、サンプルを見ながら理解しましょう。
1つの花のサンプル:

2つの花のサンプル: メインの花は一致しています。

3つの花のサンプル:

5つの花のサンプル:

また、インドの華の図柄には、シンプルなデザインのものがありますので、高級なインドの華のカップにシンプルなインドの華のソーサーでは釣り合いがとれません。 同じことが、コートドラゴンやミングドラゴンにも言えます。 高級なコートドラゴンとシンプルなコートドラゴンの組み合わせでは、おかしいですね。 同じような図柄でも、縁取りや図柄の装飾などがカップとソーサーで一致しているか慎重にチェックしてください。 インドの華の普通とシンプルのサンプル。 縁取りの模様や金の点、模様の複雑さが違います。 値段もシンプルは半値位になります。

ポイントその2:年代が同じであるか?

年代はマイセンマークによりある程度判断できますので、カップとソーサーで年代が不揃いのセットは寄せ集めであったり、 一部破損した為、新しい作品で補充してある場合ですので、カップやソーサーだけが新しかったりします。 出来るだけこのような作品には手を出さない方が得策です。

ポイントその3:サイズが揃っているか?

ティーとコーヒー兼用では、カップの形状も違いますが、ソーサーの形も違います ティーの場合はフラットなソーサー、コーヒー兼用の場合は、深さのあるボウルのようなソーサーになります)ので、 カップはティーとコーヒー兼用でソーサーはティー用といった組み合わせは避けてください。 また、デミ(モカ)のような小さなサイズのカップと普通サイズのソーサーとの組み合わせもおかしいですね。
コーヒーティー兼用のサンプル:

ティーのサンプル: カップもソーサーもフラットですね。

ポイントその4:サイズがデミ(モカ)か普通か?

オークションなどでデミやモカ(小さなサイズ)と明記していないケースが多く見られますので、注意が必要です。 マイセンでは、朝食のカフェオーレ用の大きなサイズ、普通のサイズ、少し小さなサイズ、デミ(モカ)サイズなどの4種類があります。 また、モデルにより大きさが違いますので、注意が必要です。
たとえば、普通サイズのコーヒーティー兼用のカップの口径が9cm弱、ソーサーの直径が14+cm位ですし、少し小さいコーヒーティー兼用のカップの口径が8cm弱、ソーサーの直径が13cm弱ですし、デミサイズでカップの口径が7cm弱、ソーサーの直径11cm位です。 BフォームやXフォームの普通サイズのカップの口径9.5cm位、ソーサーの直径は16位cm位、デミサイズでカップの口径が7.5cm位、ソーサーの直径12.5cm位と大きなサイズです。 このように、デミか普通か他のサイズかは、表題ではなくマイセンのパターンとカップやソーサーの大きさで判断する必要があります。

ポイントその5:パターンは揃っているか?

カップソーサー、コーヒーポット、クリーマー、シュガーポットのセットの場合、 全ての柄(パターン)が揃っていることは重要です。 また、カップ&ソーサーはコーヒー&ティー兼用のサイズなのに、コーヒーポット、クリーマー、シュガーポットがモカ(デミ)サイズの小さなものになっていないかチェックが必要です。この逆もありますので、サイズにも注意が必要です。
カップ&ソーサーはティー用なのに、コーヒーポットが付いているのもおかしいですね。 よく見かけるのですが、薔薇のスワンハンドルのカップ&ソーサーに、普通のコーヒーポット、クリーマーが付いているのもおかしな組み合わせです。 スワンハンドルのコーヒーポット、クリーマーは、ハンドルがカップと同じスワンハンドルになっていないといけません。

ポイントその6:部品の欠損は無いか?

シュガーポットの蓋がないものは困ります。 コーヒーポットやティーポットの蓋が無いのも困ります。また蓋があっても、内側に付いている突起(蓋が落ちないように引っ掛けるもの)は無いのも困ります。

ポイントその7:パターンと価格を知る。

マイセンの図柄(パターン)の種類と市販価格を知っておくとオークションでの入札額も妥当に決められます。 価格の妥当性をご覧ください。